あの日
ニドム
描いた
名勝負
軌跡。

宮里藍はどうしても勝ちたかった。
米ツアーデビューのこの年、
19試合で予選を通過したものの
最高位は全米女子プロゴルフ選手権の3位。
それでも日本のファンには自身の成長を見せたかった。
それが日本ツアーからアメリカを主戦場に選んだ
自らへのそしてファンへの意地でもあった。

06年日本女子プロゴルフ選手権大会
コニカミノルタ杯。

1打のリードで迎えた最終日、
2番と8番で森に打ち込むトラブルから
見事なリカバリーを見せた。
がまんを続けながら3つのバーディーを奪い、
宮里藍は18番で勝利の拳を高く掲げた。
ニドムで「狙って勝ちとった」 自身2つ目の
国内メジャータイトルだった。

その日、ニスパの森は
風速8メートルを超える風に揺れていた。
36ホールの長丁場。
谷口徹と横尾要のマッチプレー決勝は
前半の18ホールを終えて横尾要の4アップ。
ところが続く後半の8ホールで
谷口が5アップして一気に逆転。
流れは明らかに谷口かと思われた。
27ホール目となる9番、 しかし横尾は
18メートルものバーディーパットを見事に読み切った。
スライスして最後にフックする
スネークラインを沈めてマッチイーブンに。
勝負の行方は残り9ホールに委ねられた。
29ホール目で1アップ、
33ホール目で2アップとした横尾は
35ホール目の17番でボギーを叩く。
しかし谷口もボギーとしてしまい、
横尾は2アンド1で勝利を決めた。
「風が好きです」とチャンピオンは笑顔で言い放った。

2000年、日本プロゴルフマッチプレー選手権
プロミス杯。

右へ左へと巻き続けた龍のような風を
”乗りこなした”のは
ニスパの神に愛された美青年だった。
日本を代表する名手たちが一同に集い、
その妙技で名勝負を繰り広げ、
ニドム・クラシックはその度に数え切れないほどの
歓声に包まれてきた。
あの感動が、再び帰ってくる。
2018年夏、シニアたちのメジャー、
日本シニアオープンゴルフ選手権、開幕。
北海道初の大舞台、ニドムの森が静かに
その時を待っている。

ニドム・クラシック開催トーナメント・ヒストリー

  • 1990 PGAシニアツアー サム・スニードカップ/イコロコース

    優勝 陳健忠

  • 1991 PGAシニアツアー サム・スニードカップ/イコロコース

    優勝 石井裕士

  • 1992 PGAシニアツアー サム・スニードカップ/イコロコース

    優勝 郭吉雄

  • 1994 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/ニスパコース

    優勝 トッド・ハミルトン

  • 1995 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/ニスパコース

    優勝 友利勝良

  • 1996 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/ニスパコース

    優勝 芹澤信雄

  • 1997 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/ニスパコース

    優勝 丸山茂樹

  • 1998 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/ニスパコース

    優勝 桑原克典

  • 1999 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/ニスパコース

    優勝 小山内護

  • 2000 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/ニスパコース

    優勝 横尾要

  • 2001 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/イコロコース

    優勝 ディーン・ウィルソン

  • 2002 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/イコロコース

    優勝 佐藤信人

  • 2003 PGAツアー日本プロゴルフマッチプレー選手権/イコロコース

    優勝 トッド・ハミルトン

  • 2006 第39回日本女子プロゴルフ選手権大会/ニスパコース

    優勝 宮里藍

  • 2018 第28回日本シニアオープンゴルフ選手権/ニスパコース