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現在、オープンへ向け、毎日融雪作業を進めております。
今週に入り、気温が上昇したおかげで45cm以上あった雪も35cm前後まで減りました。
それでも他に比べ、雪の多い個所は排雪作業を実施しております。
Greenはゴルフ場にとって、一番大切なエリアの為、傷をつけぬよう、慎重に行わなければならない為、手作業になります。
排雪の終了した所からは、芝が顔を出し始めます。
まだ、朝の気温が低い為、早くに芝が出た箇所は寒風の影響で葉先が枯れたように変色しますが、気温の上昇と共に、
下から、緑色の部分が成長し、刈込作業を行う時期になると刈り取られ、きれいな緑色の芝生に戻ります。
いまだ雪の残る状況ですが、オープン予定へ向け、1日でも早く雪が解ける様、排雪や排水の作業に全力で上げてまいります。
季節もどんどんと春になってきました。
積雪は、3月に入ってから降った雪が非常に多く、例年より多く残る状況となっております。
そんな中でも、日々、雪どけは進んでおり、コース作業も次の段階に入っております。
効率よく雪どけを進める為、排除マスの除雪を行いました。
せっかく解けた雪どけ水を停滞させておくと、再度凍ってしまい、解ける速度を落としてしまいます。
一般の道路などでも、水がたまっている所はなかなか解けず、水が排水される所は、みるみる融雪が進むといった事が見られます。
そのようにコースも同様で、解けた水は速やかに排水し、どんどん雪が粗くザラメ状になっていく事によって、
温かい空気がたくさん入る隙間を確保でき、融雪速度を上げていきます。
オープンはもう間もなくです。
最後のひと踏ん張りで、雪の下の芝生を出し、お客様のプレーの為、メンテナンスをしていきたいと考えます。
先週も説明をさせて頂きましたが、現在当コースでは融雪作業の真只中です。
この時期、北海道内のゴルフ場は融雪剤の散布を行っていますが、
どうしても散布後、雪が降り黒く着色した雪面がまた真っ白に戻ってしまいます。
そこで行う次の作業が、雪をかき混ぜるという作業です。
これを行う事により、雪の下になってしまった黒い融雪剤を掘り起こすことが出来ます。
かき混ぜるので、雪が割れ、表面積が増える事により、融雪効果も上がります。
スノーモービルの後ろに、刃のついた円盤を引っ張り、作業をするのですが、
雪が解けザクザクになってくるので、スノーモービルが埋まって走りづらい状況になります。
朝一番はまだ気温が低く、雪が固い時間帯を選び、埋まらないように注意しながら作業を進めております。
今年は3月に入ってからも2、3度大雪に見舞われ、例年同時期よりかなり残雪が多く思われます。
オープン予定日を目標に、出来る限りをつくし、コースを融雪していきます。
いよいよ今週からオープンへ向け「融雪剤散布」を開始いたしました。
まだまだ朝晩は冷え込みますが、日中は気温がプラスとなる日が多く、晴れていれば温かく感じることも増えてまいりました。
一般家庭でも使用する人が多い融雪剤「塩カル(塩化カルシウム)」が広く認識されていますが、ゴルフ場では使用できません。
「塩カル」は植物にとって「塩害」と呼ばれる害がおきます。
塩分による害で、自動車の下回りのサビなども「塩カル」が原因という事も多々あります。
ゴルフ場での「融雪剤」は主に、着色による融雪効果を促す為の「融雪炭カル」と呼ばれるものを使用します。
石灰にカーボルを加えたような物で、これによって雪面を黒く色付けし、日光を集め融雪します。
雪解けが進むと色が薄まります。
水と共に地面へ移行していくのですが、石灰を原料としていますので酸性土壌の中和の役目も果たします。
天候の良い日には、とても効果を発揮してくれます。
ゴルフ場の地形をイメージしながら、吹き溜まりや斜面に十分に注意を払い、早く雪が解け、芝が顔を出すよう、
これから精一杯作業してまいります。