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最近は毎朝の「霜」も当たり前の季節となってきました。
日の出時が一番寒く、作業に出る時間になると、日の出と重なり辺り一面真っ白という事が多くなってきております。
現在の「日の出時刻」も6:00となり通勤時は真っ暗です。
どんどんと作業時間も限られてきており、効率よくこなしていかなければ、
残業などで終わらせるといったスタイルはもう取れない時期となりました。
刈込作業も頻度は落ちてきましたが、朝一からは霜が邪魔をして作業ができなくなってきます。
積雪までには来年に向け行いたい作業がまだまだあります。
この時期にどれだけ出来たかが、着実に来年の布石となり、
来季、更なるコースコンディションの向上になると考えております。
限りある作業時間を効率的に消化し、次へつながる作業を多くこなしていきたいと考え、
メンテナンスにあたっております。
当コースの所在する地域は、雪が積もる時期が遅いのでまだまだプレーが可能です。
たくさんのお客様にご来場いただき、ゴルフをお楽しみいただきたく思います。
近頃では朝夕の気温の下がり具合が激しく、
日中以外の時間帯の作業では防寒対策が必要となってきました。
コース以外に生えていた雑草も枯れ始め、
樹木の葉は少しの風でもぱらぱらと、とめどなく落ちてきます。
気温が低くなってくると、コースの芝生の成長速度にも変化が出てきます。
少し暖かい日には成長しているのが確認できるですが、寒い日には、ほぼ伸びなくなり、
芝の成長速度がどんどん遅くなってきているのが感じられます。
これからの時期は芝生の回復力が低下していくので、
保護的な作業が大事になってきます。
砂をまいて芝生の茎を保護したり、
もう少し寒くなってくると、夕方頃からグリーンにシートを張り、
朝の厳しい冷え込みから守る作業もしていきます。
来年の春からの事を視野に入れ、
雪が積もるまでは、芝生へのダメージやストレス等を最小限に食い止め、
来年もコースコンディションを上げた状態でお客様に提供できるよう準備を進めていきます。
先日、今年初めての「霜」が降りました。
その後も2度、軽い霜が降り、秋というより、冬の気配を感じるようになってきました。
日の出の時間に放射冷却によって、急激に気温が下がり、
その時間までは「露」だった水分が「霜」へと変わっていきます。
今はまだ、1時間程で融けておりますが、これからどんどんと季節が深まっていきます。
「霜」が降り始めると、落葉も一気に速度を増し、風がない日でも常にヒラヒラと木から降ってきます。
朝、コース内の清掃を行っても、日中にまた落葉が増え、
グリーンなどでお客様のパッティングに支障をきたす時もでてきます。
なので、作業には最新の注意を払い、時には1組1組のお客様の為に、
1つの場所に張り付いて落葉清掃を実施するケースも出てきます。
この時期が終わると、もう冬になってしまいます。
今年のやり残しがないよう再度見直し、作業にあたってまいります。
段々と秋も深まり、コース内の樹木も色付き始めてきました。
落葉も増え、今は落葉清掃に追われる毎日です。
そんな中でも芝生は元気に青々としています。
9月中旬から10月上旬にかけ、肥料散布を行いました。
コースメンテナンスの中ではこの時期の晩秋肥料を「越冬施肥」と呼びます。
「越冬施肥」は冬を耐え抜くための大事なエネルギー源となります。
芝を伸ばす為に使う事もありますが、気温の低下と共に、それほど伸びる事もなくなるので、
主に芝生体内の「貯蔵養分」として効果を出します。
熊が冬眠前にたくさん食べ、脂肪を蓄える行為と似ています。
当コースの芝生は「西洋芝(寒地型)」というもので、北海道ではすべて同じ芝を使用しています。
かなり衰えはしますが、雪の下でも成育活動をしています。
なので栄養を芝生と土壌に蓄えておく事がとても重要となります。
今年はタイミングよく作業が出来たと感じております。
肥料散布後、芝の色は濃くなってきましたが、伸びはさほどでもなく、今は栄養を体内に蓄えていると感じます。
来春、雪解けと共に元気よく成育をしてくれることを願い、今から楽しみの一つとなっております。
当コースでは現在「Greenエアレーション」を実施しております。
年に2度、春と秋に行っており、とても大事な作業です。
ゴルファーの方はご存知かと思いますが、グリーンに穴を開ける作業です。
実施直後は、少しパッティングクオリティが下がってしまうので、
プレーヤの方々にはご理解いただきながら進めなければなりません。
私が着任してからこの作業は今回で3度目となりますが、やはりグリーンの状態に変化が見られ、
トップシーズンには良いコンディションを提供できるようになってきました。
当コースにお越しいただくお客様には、この時期大変ご迷惑をお掛け致しますが、年数と共に老朽化していく芝生を維持し、
良い状態をご提供していく為の必須作業となりますので、ご了承願います。
我々コース管理課も、常に作業の影響を最短で回復する方法や
「穴開け」にかわるパッティングクオリティを下げない方法を考えております。
グリーンコンディションの向上と共に、手法も変化させ、
お客様の満足度を下げる事のない管理を目標に取り組んでいきます。