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暖かい日々が続き、どんどんと芝生が成長していきます。
グリーンの芝の根も、白く健康的に根付き始めた時期を見計らい、「グリーン目砂」を実施しております。
グリーン面に均一に砂をまき、キレイにすり込む作業なのですが、今年のオープンを迎えてから今回で3度目になります。
1度目と2度目は、まだ芝が十分に活性していない時期だったので、
上を足で踏まれる事などのダメージを防ぐための保護の意味で行いました。
砂で茎を埋める事で、葉先は踏まれてしまいますが、軸となる茎を保護する事により、ダメージは著しく軽減されます。
更には砂を蒔く事により、グリーン面が温められ、根の成長を促す効果も期待されます。
前回までの2回の作業はこのような効果を予測し行ってまいりましたが、今回からは少し意図が異なります。
これからのトップシーズンに向け、上質のグリーンクオリティを提供する為の作業です。
茎を刈りこんでしまうと、成長に非常に悪い影響が出ます。
茎を低く刈って行く際には、葉より下部の茎を刈ってしまう恐れがあります。
我々は必ず「目砂」を施し、茎を砂で隠してしまいます。
それによって茎を切ってしまう事なく、砂に上に出た葉の部分だけを低く刈り取る事が可能になり、
グリーンを傷める事無く、刈高を下げる事が出来るのです。
グリーンでのパッティングの際、ボールに触れる芝の面積が広ければ広いほど、摩擦抵抗が大きくなり転がりが鈍くなります。
摩擦抵抗少しでも小さくし、ボールがより転がるよう管理することで、「速いグリーン」を実現できるのです。
目標はいつでもトーナメントが出来るようなグリーンです。
今年も1年をかけて目標達成を目指したいと思います。
最近は、当コースでも日中はとても暖かくなってきました。
2週間前までは、各所に雪が残る状況でしたが、現在は気温が10以上の日も多くなり
プレーされるお客様も心地良くゴルフを楽しんで頂けると思います。
気温の上昇と共に、芝生は徐々に青さを増しております。
刈込作業の頻度もあがり、コース管理の仕事がどんどん本格化してきました。
そんな中、コースを取り囲む森林から様々な動物たちが顔を出すようになってきました。
キタキツネは冬の時期にもよく見ましたが、最近は狸を見かけます。
コース内の池には、鴨や青鷺を見かける数も増えました。
一番多くコースに訪れる動物は「エゾシカ」です。5~10頭の群れで芝生を食べている光景をよく見ます。
とてもかわいらしいのですが、少し厄介な事も発生してしまいます。
一つは鹿のフンです。コース内のいたる所にフンを落していくので、お客様に不快感を与えぬよう、毎日清掃作業ををしております。
二つ目がグリーンに爪跡を付けてしまう事です。鹿は体重が重いうえに足の力が強いので、深く傷つけてしまい、修復作業が大変です。
ボールのパットラインに傷があると、転がる方向が変わったり、ボールが跳ねたりして、フェアなプレーを提供できなくなるので、
これも朝の作業から必死で修復にあたっております。
自然との共存がニドムクラシックコースにとっての良さですので、
お客様へのご迷惑がかからないよう、我々は修復作業などに精を出し、
お客様方にはコースへ顔を出す動物たちも楽しみの一つとしていただけたらと思っております。
コースもオープンし、10日がたちました。
冬の雪の重みで、折れた樹木の枝の清掃もあと少しで終了します。
本格的なコースメンテナンスの時期となってまいりました。
気温が徐々に上昇していくにつれ、芝も成長しており、毎日のように芝生の根の観察や葉の伸び具合を見て回り、
現状に合わせ、どんどん管理作業を組み立てていっています。
グリーンの刈込作業も始まっており、今はまだ朝の気温が低いため、芝にダメージになる事を考え、
午後からの刈込を実施しております。
フェアウェイやラフの芝生は、まだ成長が鈍く、刈込作業も忙しくないので、今できる作業として「美観整備」を進めております。
当コースでは昨年、経年の劣化により、池のせきの機能が低下し、水位が下がっていたので「せき修復工事」を行いました。
結果、池の水位が上がり、当時にもましてキレイな水面を復元できました。
最終段階として、池のふち切りを今年初めから行っております。
淵のメリハリをはっきりと表現する事で、お客様にも、よりキレイに見えると考えます。
その他にも、バンカーのふち切りも行っており、これもまた、明確にメリハリをつける事によって、キレイに感じて頂けると思います。
各刈込作業が本格化すると、なかなか他の作業に費やす時間がとりづらくなる為、今から出来る事を一つずつ確実にクリアーし、
効率よく作業を進める事で、より良い状態のコースをお客様に提供していきたいと考えます。
いよいよ当ゴルフ場も新しいスタートを切りました。
まだまだ朝一は降雪により、真っ白になってしまう事もありますが、
春の陽気で陽が上がるとすぐにとけ、積雪になる事もありません。
お客様のプレーされている姿を見ていると、今年はさらに良いメンテナンスをしようと、身が引き締まります。
雪の下から顔を出した芝生も太陽の日を浴び、早速伸び始めてきました。
朝はまだ氷点下が続いておりますので、お昼から芝生の刈込を開始するようにし、
ダメージを与えないよう気を付けております。
冬の間、刈る事もなく、ボサボサニなっていた芝生を刈りこむと毛先がそろい、とてもきれいに見えます。
シーズン中は毎日刈り込んでいるので、何も感じませんが、春一番の刈込は長年コース管理に携わっていても、とても新鮮です。
これからはどんどん頻度を上げ、良質のGreen造りに専念します。
ティーグランド、フェアウェイもこれから順に刈込を進め、早くコースのメリハリを鮮明にし、
お客様にゴルフを楽しんで頂きたいと考えます。
当初オープン予定を3月29日に設定していた当コースですが、残雪状況から1週間変更し、4月5日オープンとなりました。
楽しみにされていたお客様方には、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、なんとか今週末のオープンを迎えようと、
コースの芝生が顔を出し、融雪作業の事でいっぱいになっていた私の思考も、一気にコースメンテナンスについての
思考にスイッチしております。
芝生の状態を確認しながら、昨年の作業に対する反省点と、今年はそれをクリアーすべく、施策を考えながら、
オープンへ向けて最終チェックを進めております。
冬の間に折れ散らかった枝の清掃や回収を残りの数日で出来る限り進め、キレイなコースでお客様をお迎えしたいです。
雪どけ直後のコースは、水を含みグチャグチャな箇所が散在していますが、そのようなところも水をポンプで吸出し、
減らすようにしております。
今年のニドムクラシックのスタートラインに立ち、コース管理課一同、身の引き締まる思いと、昨年以上の向上をめざし、
高ぶる気持ちです。
また、今年もご来場されるお客様方に満足頂けるコースメンテナンスに取り組みますので、よろしくお願いいたします。