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Blog グリーンキーパーブログ

2014.08.28 グリーンコンディション

当コースでは今年の目標に「グリーン向上」を掲げて進めてまいりました。
どこのコースも良いグリーン作りを一番の課題に作業をしていると思われますが、これが非常に容易ではないことです。

8月も下旬を迎える現在。やっと、少しずつですが「グリーン」に良い評価をいただけるようになってきました。
グリーンスピードはもちろんですが、とても大事なのは「コンパクション(硬さ)」と考えています。

硬いグリーンを実現するため、頻繁な「目砂作業」と定期的な「転左作業」を繰り返し行い、やっと結果になってきた気がします。
あまり硬くしすぎると、芝生の根が根付きにくくなり、状態を悪くしてしまう恐れがあり、逆に柔らかすぎるとパッティングスピードが遅くなり、ボールマークだらけのダメなグリーンになってしまいます。

毎日の観察で調度良いバランスを見極めながら、今後も継続していきたいと思っております。
プレーされるお客様方に満足して頂けるよう、グリーンのみならずコース全体をメンテナンスしてまいります。

当倶楽部では近い将来にプロのゴルフトーナメントも視野に入れて進めております。
常日頃からどうしたらもっと向上できるかを考え、取り組んでいきたいと考えます。

2014.08.20 土壌堆積物

ゴルフ場においてメインとなるコース管理は、やはり「刈込作業」です。
芝は常に成長するため、毎日毎日刈込作業を行います。

今、当コースで私が着目し、悩んでいる事が、この「刈込作業」によって排出される「刈カス」です。
グリーン面やTeeグランド面の刈込の際には、「刈カス」を集める「集草バケット」という物を装着し、
作業後の面にはごみを残さぬようにしています。

この2つの箇所については面積も小さく、作業としてはさほど手間もありません。
「集草バケット」で刈り集めた「刈カス」を、近くに設置した「刈カスカゴ」に捨て、
週1回のペースで刈カスカゴを収集する方法をとっています。

問題視しているのがFWです。FWは面積が広く「集草」するには手間が多くかかります。
その為、現在は刈ったカスは集草せずそのまま地面に残るようになっています。
塊を吹き飛ばし、プレーに支障の出ないような作業をしますが、毎月カスが堆積してしまっています。

堆積したカスは「サッチ層」と呼ばれ、ある程度は必要なものですが、それが必要以上に厚くなると「マット」と呼ばれ、
様々な弊害を引き起こす原因となります。
芝の病気の菌が住みつきやすい場所となったり、土への通気性が非常に低くなったりと、マイナス要因が多くなってしまいます。

このような原因事項を今後取り除き、新たに作り出さぬよう、現在考えております。
早急な始動は難しい現状ですが、色々な問題を出来る事から1つずつ進められるよう、自分は急務として考えています。
健全な環境を作る事で、芝が健康になり、自ずとクオリティーの向上につながっていきますので、
今後具体的に取り組んでいきたいと思います。

2014.08.15 台風

8月10日、当コースでも台風の影響を受けました。
強風と大雨でコース内の樹木も倒れ4足り、枝が折れたり、葉が落ちたりと天災を受けました。
翌日より清掃作業に取り掛かっておりますが、今でもまだ作業が残っています。

このような事態の際に一番注意しなければいけない事は、作業中の事故や怪我です。

スタッフ全員が「早く元に戻したい」という一心で作業をし、その気持ちが時に作業を焦らせ、
チェーンソーで怪我をしたり、切った木が自分に向って倒れてきたりという事が少なくありません。
また、雨の後ということもあり、作業車が芝生上でスリップし滑落するなど、多くの危険があります。

このような事態にはきちんと作業計画を立て、安全に且つ迅速に対応し、
きれいな状態にいち早く戻すことを皆でミーティングの上、清掃作業を開始いたしました。

残る作業もまだありますが、現在のところ、怪我や事故もなく、今週末までにという目標もクリアできそうです。
また、台風の後からは朝夜の寒暖差が少し出てきました。
芝生にとっては良い天候でのびのびと成育しています。
自然と共に進める仕事ですのでこれからも常に向上させていこうと考えております。

2014.08.08 8月

8月に入り、当コースでも暑い日が続いております。
北海道の中でも苫小牧は比較的涼しい土地ですが、日中は作業していても厳しい日々が続きます。

7月から雨の少ない状況が続き、8月もまだ降雨が無く、芝生にとって最もつらい時期に入ってきました。
そんな状況下でも、連日コース課スタッフ達が「散水作業」を夜遅くまで頑張ってくれているおかげで、
なんとかコースの維持をすることが出来ております。

プレーゾーンを優先的に作業するので、どうしても隅々にまで散水をする事難しく、
乾燥害を避けられない箇所も出てしまいますが、芝を無くさぬよう出来る限りを尽くしております。
これが夏の「風物詩」となってはいけないと私は考えます。

コース内の水の浸透性を改善し、今よりもっと「散水作業」を減らすこと、そして年々老朽化していくコースに対し、
改善作業、更新作業に時間を使わなければ、より良いコース造りは成しえません。

すぐには実現できない大きな課題ですが、決して諦めず、少しずつでも前に進めるように考えていきます。

2014.08.04 Green目砂作業

木落としに入ってからGreenの面を整え、スピードがありスムーズな転がり提供できるGreen作りに取り組んでおります。
日々の刈込はもちろん「ローラー転圧」や「更新作業」を行っておりますが、もっとも力を入れているのが「Green目砂」です。

砂を撒き、すり込む事で凸凹を平らにし、寝ている芝生の間に砂を入れる事で、芝生1本1本が立ち、面が整っていきます。
そしてよく切れるように整備した刈込機械で刈込を行う事でGreenの芝生が「細かく、短く、直立した」状態になっていきます。

更には砂の固さでボールの転がりも遅くなり、パッティングのスムーズさを作り上げる事が出来ます。
「目砂作業」直後のGreenはプレーヤーの方々にとってはボールに少し砂が付いてしまい、ご迷惑をお掛けすることもあります。
すり込み作業を注意し、研究しながらその後の影響を最小限にする努力を日々行っております。

作業の効果は出ていると実感しております。
是非一度体感して頂きたいと思います。